2007年12月5日(水)「しんぶん赤旗」
マッスル労組、和解
全団員の労働条件改善
超人的な身体演技で知られる「マッスル(筋肉)ミュージカル」(デジタルナイン・樋口潮社長)の青年団員が、一方的な賃金カットや労組の脱退強要、就労排除などの撤回を求めていた事件で、労働組合のマッスルミュージカル支部(全労連・映画演劇労働組合連合会フリーユニオン加盟)は四日、労働条件の大幅改善などで会社と和解したことを発表しました。
団員らは、労働者でなく「業務委託契約」扱いされ、一年契約という不安定雇用。その結果、労働時間は最高で年二千五百時間もあるのに残業代もなく、マッサージや交通費も自己負担。けがをしても労働災害扱いされず、海外公演まで自己負担にされ、無権利状態に置かれていました。
青年たちが「お客さんに喜んでもらえる演技がしたい」と四月、労組を結成して立ちあがりました。会社は、脱退強要や就労排除などを行いましたが、組合側は裁判や労働委員会に訴えたたかいを広げていました。
和解は、会社が賃下げや労組脱退強要、就労排除などについて謝罪するとともに、賃金カット分や海外公演の自己負担分などを支給。契約期間やスケジュールを書面で明示し、過密スケジュールの是正など労働環境の改善や、交通費も会社が負担するなど労働条件を大幅改善させる内容です。
ただし、就労排除を受けた組合員三人は、来年の契約更新を行わないことになりました。
マッスルミュージカル支部の磯前方章委員長は「ファンや支援者に支えられてやりとげられた。舞台復帰できないことは残念だが、団員全員の労働条件を改善させる内容の協定書を結べてよかった」とのべました。
映演労連の高橋邦夫委員長は「この業界では働く人の権利を守らないことが横行しています。マッスルのたたかいは、同じ条件で働く人に勇気を与え、この業界に働くルールを確立する力となると思う」と話していました。
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