2007年12月9日(日)「しんぶん赤旗」
F15 2機に亀裂
米本土墜落事故うけ点検中
嘉手納
米空軍が米本土でのF15戦闘機の墜落事故を受け、同機の飛行を停止し点検作業を進めている問題で、沖縄・嘉手納基地に所属するF15二機に、墜落事故の原因と推定されている構造材の亀裂が見つかっていたことが分かりました。米軍準機関紙「星条旗」七日付が報じました。
米空軍全体でこの構造材に亀裂が見つかっているのは七機(六日現在)で、そのうち二機が嘉手納基地所属ということになります。欠陥機が同基地を頻繁に離着陸していることが判明し、F15の撤去を求める周辺住民や自治体の声がいっそう高まっています。
亀裂があったのは、胴体を支える「縦通材」と呼ばれる構造材の一種。嘉手納基地の二機以外の五機は、米本土の基地に所属しています。
米空軍のF15の飛行停止をめぐっては、十一月二日にミズーリ州兵部隊所属のF15C型機が墜落。翌三日にすべてのF15の飛行停止措置が指示されました。同月下旬に飛行再開が強行されましたが、墜落機の調査の中で「縦通材」の亀裂が見つかり、同二十八日にA型機からD型機の飛行が再び停止されていました。(E型機を除く)
前出の「星条旗」によると、その後、点検を終了した機から順次飛行が再開されていましたが、墜落機以外にも「縦通材」に亀裂が入っているF15が見つかり、今月三日に再々度、A型機からD型機の飛行停止の指示が出されていました。
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