2007年12月12日(水)「しんぶん赤旗」

年金 特定困難1975万件

「国民への裏切り」

小池政策委員長が批判


 日本共産党の小池晃政策委員長は十一日、年金記録問題で、政府・与党が来年三月末までに「名寄せを完了する」としていたことが困難になったことについて記者団に問われ、「大変な公約違反であり、国民にたいする裏切りだ」「払うべき年金を払わなかったという、まさに国家的犯罪だ」と厳しく批判しました。

 小池氏は「(政府は)『必ず最後の一人まで支払う』と、何度も約束をしてきた。これほどひどいことはいまだかつてなかったと思うくらいだ」と述べました。

 さらに小池氏は、事態の徹底追及の必要性を強調した上で、今回の調査により、本来もらえるべき年金がもらえずに亡くなった方がいる可能性もあることを指摘。「そういう方の遺族年金の給付がどうなるのかということも、徹底的に解明しないといけない」としました。

 また、「年金記録問題は安倍政権時代におこった問題だが、福田康夫首相も、舛添要一厚労相も、『最後の一人まで』という答弁を繰り返してきた」とした小池氏は、現政権、現担当相の責任も追及されなければいけないと語りました。

 小池氏は同日の参院厚生労働委員会で、年金記録問題について、「日本共産党がかねてから主張してきたように、年金加入・受給者に、現在のありのままの年金記録をただちに送ることによって国民の協力をえて解決すべきだ」と強調し、政府の責任を厳しく追及しました。



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