2007年12月14日(金)「しんぶん赤旗」
「治療薬の国内承認を」
線維筋痛症患者団体 小池議員に要望
日本共産党の小池晃参院議員は十二日、「線維筋痛症友の会」から、米国やヨーロッパで承認されている線維筋痛症の治療薬の国内承認や、診療報酬改定などの要望をうけ、懇談しました。
線維筋痛症は、原因不明の難治性の慢性疼痛(とうつう)疾患。日本での認知度は低いものの、最も一般的な慢性疼痛疾患で、人口比で1・66%〜2%、二百万人もの患者がいると言われています。音や光など体に対するすべての刺激が耐え難い痛みとなり、髪がとかせない、爪が切れないなど日常生活に深刻な影響が現れ、寝たきりになるケースもあります。
「友の会」の橋本裕子理事長らは、米食品医薬品局(FDA)が線維筋痛症治療薬として承認している神経障害性疼痛治療薬「リリカ」が日本では未承認であることに加え、線維筋痛症の病名で投薬や処置ができない現状を指摘しました。また厚生労働省線維筋痛症研究班が今年度で終了になる予定だけれども、病態が解明されたわけではなく研究班継続が必要だと強調しました。
小池氏は「結論が出ていないのに研究を終了させるべきではない。線維筋痛症の病名で新薬も含め投薬や処置を受けることができれば、患者さんも安心できる。厚労省に働きかけていきたい。力を合わせてがんばりましょう」とこたえました。