2007年12月18日(火)「しんぶん赤旗」
原爆症認定
被爆者の願い踏みにじる
小池晃 党被爆者問題委員会責任者が談話
昨年来の原爆症認定集団訴訟の判決すべてが現在の認定方針をきびしく批判したことをうけ、その抜本的な改善が求められていたにもかかわらず、現在の枠組み維持を基本とし、わずかな手直しの結論となったことは、被爆者のねがいを踏みにじるものである。
報告が、残留放射線の影響や急性症状を考慮すべきとしたことは、これらの問題をほとんど無視してきた現在の方針の根幹に問題があること、したがって小手先の見直しではすまないことを示している。
求められるのは、現在の方針を廃止し、被爆の実態や司法の流れを踏まえ、被爆者が確実に救済される新たな基準をつくりあげることである。重ねて抜本改善を強く要求し、その実現のために引き続き国会内外で協力してとりくんでいく。