2007年12月18日(火)「しんぶん赤旗」
寒風の座り込み気持ちわかって
後期高齢者医療は撤回を
厚労省周辺 東京・霞が関
小池、笠井議員が激励
寒風吹きすさぶなか、全国老後保障地域団体連絡会(老地連)は十七日、東京・霞が関の厚生労働省近くの交差点前で、後期高齢者医療制度の撤回や介護保険の改善などを求めて座り込みを始めました。毎年、次年度予算案の財務省原案提出にむけ行っているもので、二十日正午まで三泊四日の日程で続けます。
頭上には、「舛添大臣殿 長生きしてはダメですか?」との横断幕がかけられ、風をよけるための段ボールのなかで、座り込む高齢者。行きかう人々に、「長生きしてよかったとだれもがいえるように木枯らしの官庁街に昼夜座りこみます」と書かれた「高齢者と家族の怒りの座りこみ宣言」を配りました。
東京老後保障推進協会の城田尚彦会長が、「老後に安心して暮らすことは、もはや個人の力ではどうすることもできなくなってしまった」と強調。今回の行動で持てる力を発揮して全国に風を吹かそう、と呼びかけました。
座り込みに参加した東京・北区の男性(70)は、生まれつきの身体障害者。年金だけでは暮らしていけず、生活保護を受けています。「ギリギリの生活です。なのに年金は下がるわ。とられるものはドンドンで、これでは私たちは生きていけません」と話します。
年金問題の処理をめぐり、自民党から公約違反でないとする主張が出ていることに憤るのは、板橋区の男性(81)。「今回の福田首相のとぼけた発言にはあきれかえった」といいます。「年金が減り、税金は上がる。今度は後期高齢者医療制度で、お年寄りが医療にかかれなくなるという。日本人はみんな殺されちゃうよ。だから僕たちは、こうやって外に向かって訴えるしかありません」
男性(83)は、「私は戦争に一年行きました。そして焦土と化した日本を一生懸命に復興させてきました。その私たちがこの年になって、切り捨てられようとしている。ひどい仕打ちです」と繰り返しました。
日本共産党から笠井亮衆院議員と小池晃参院議員が駆けつけ激励。ともに座り込みに参加しました。