2007年12月19日(水)「しんぶん赤旗」
東京・港
米軍へリポート撤去を
区長・議会が防衛省に要請
東京都港区の武井雅昭区長と井筒宣弘区議会議長、風見利男副議長(日本共産党)、各会派の幹事長らは十八日、防衛省を訪ね、「米軍ヘリポート基地に関する要請書」を提出し、早期撤去を求めて交渉しました。
日本共産党区議団から、いのくま正一幹事長が参加しました。防衛省は、佐竹基・地方協力局地方調整課長らが対応しました。
武井区長は、要請書を読み上げて手渡し、「周辺住民は、騒音、墜落の危険にさらされている。早期撤去を」と求めました。
防衛省側は、「使われている基地について撤去という立場にはない」「日米安保条約があり、それを有効にいかす立場にあるので、ご理解いただきたい」と要望を拒否。また、東京都の協力で一部返還を日米合同委員会が合意しているとし、その土地の面積が、都立青山公園の一部を不法占拠している臨時ヘリポートより四百平方メートル広いとのべました。
風見副議長は、首都の中心部に米軍基地があること自体が異常であり、返還する部分は臨時ヘリポートの代替ではなく、「臨時ヘリポートをトンネル工事が終わったら返すとの約束をしっかり守るべきだ」と指摘。区民の安全のため、基地全体の早期返還が基本だが、臨時ヘリポートはすぐさま返還し、子どもたちの遊び場に戻すよう強く要請しました。
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