2007年12月21日(金)「しんぶん赤旗」
6カ国協議を積極推進
韓国・李次期大統領が会見
核放棄前提に南北交流
【ソウル=中村圭吾】韓国大統領選で当選した保守野党ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)氏は二十日、ソウル市内で記者会見し、「『核のない朝鮮半島平和時代』を必ず切り開く」「六カ国協議を通じた国際協調を積極的に進めなければならない」と語りました。
李氏は「核放棄が北朝鮮の体制維持にとっても住民にとっても役に立つことを説得しなければならない」と述べ、「米朝会談が成功裏に行われるよう、韓国政府が協力しなければならない」と表明しました。
南北関係については、「いま南北間で最も重要な懸案は北朝鮮に核を放棄させることだ。北朝鮮の核放棄によって本格的な経済交流が始まる」とし、南北関係でも核問題を優先させる考えを示しました。
北朝鮮の人権問題についても積極的に取り上げていく考えを表明。「これまでの政権のように北朝鮮への批判を控えて機嫌をとるようなことは変わるだろう」と述べ、「人道的支援をする過程でも北朝鮮社会を健全にするために必要な指摘をする」と強調しました。
また、「アジア外交を積極的に展開する」と述べるとともに、米韓同盟については「信頼をもとに共同の価値と平和を追求していく」と対米関係重視の姿勢を強調しました。
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