2007年12月22日(土)「しんぶん赤旗」
民主の新テロ法対案
「アフガンの事態と国民の願いに逆行」
穀田氏
日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十一日、新テロ特措法案に対する民主党の対案について、国会内で記者団に問われ、感想を述べました。
穀田氏は「(対案は)提出されたばかりであり、詳細は党として今後、検討したい」と述べたうえで、アフガニスタンではタリバンを含む反政府勢力と政治的交渉による和平を追求する「平和と和解のプロセス」が進んでおり、いま重要なことは、この動きを前進させることだと指摘。そのためには、米国が展開している軍事掃討作戦への支援ではなく、平和と和解を支援する外交的努力が必要だと強調しました。
民主党の対案について穀田氏は、▽「復興支援」の名のもとに、自衛隊をアフガンに派兵することが中心であり、武器使用も拡大し、憲法に抵触する▽自衛隊の海外派兵についての恒久法の整備や、海上阻止活動全体に活動範囲を拡大することの検討が盛り込まれている―という重大な問題点を指摘。「いまアフガンで進行していることに逆行するし、国民が求めている点にも逆行していると言わざるを得ない」と述べました。