2007年12月25日(火)「しんぶん赤旗」
在沖米海兵隊
最新りゅう弾砲配備
キャンプ・ハンセン オスプレイで空輸可能
米海兵隊キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)に、最新鋭のM777・155ミリりゅう弾砲が配備されていることが、このほど明らかになりました。同県名護市への米海兵隊新基地などとともに、米軍の機能強化が狙われていることを示しています。
米海兵隊は従来、M198りゅう弾砲を使用し、沖縄に約三十門を配備していますが、米本土では二〇〇五年からM777への更新を進めていました。沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長は二十四日までに、少なくとも三門のM777を確認しました。
米研究機関グローバル・セキュリティによると、M777の重量はM198の三分の二程度で、米海兵隊が二〇一二年以降に沖縄へ配備し、名護新基地での運用を狙っている垂直離着陸機MV22オスプレイによる空輸も可能とされています。
りゅう弾砲は一度砲撃したら、敵に位置を確認される前に移動するため、軽量化すれば地上での機動性も高まります。
大久保氏は、「オスプレイ配備を前提とした動きだ。新基地など『ハコもの』だけでなく、装備面でもより機動性を向上させる強化が進んでいる」と指摘します。
キャンプ・ハンセンに配備されている155ミリりゅう弾砲は、本土五カ所の実弾射撃訓練でも使用されています。来年度の演習でも使用が予想されます。
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