2008年1月3日(木)「しんぶん赤旗」
イラク・アフガン駐留軍
米兵死者ともに最多
07年
【ワシントン=山崎伸治】イラク、アフガニスタンでの犠牲者を調査し、インターネット上で公表している「イラク連合軍犠牲者総数」によると、二〇〇七年にイラクで死亡した米兵は九百一人(米国防総省未確認二人を含む)、アフガニスタンで死亡した米兵は百十六人でした。これはアフガン戦争が始まった〇一年、イラク戦争が始まった〇三年以来、一年間の犠牲者としてはいずれも最多となりました。
イラクでは〇七年四―六月に三カ月連続で百人を超えるなど犠牲者の多い月が連続。ただ後半は減少し、十二月は〇四年二月以来となる二十人台となりました。「増派の効果」と指摘されています。しかし一年間では、これまでで最も多かった〇四年の八百四十九人を上回りました。
アフガニスタンでは〇七年、年間の死者が初めて百人を超えました。米国以外の国の犠牲者も百十五人となり、これまでで最高となっています。
ブッシュ米大統領は〇八年年頭のメッセージで「世界中に自由と平和を広げるための努力を継続する」として、「米国は断固としてテロリストと過激派を打ち負かす。自由の敵に対して攻勢であることに変わりはない」と表明。世界的規模で「対テロ戦争」を継続する意志を強調し、「国際社会におけるパートナー」に協力を呼びかけました。いっそうの犠牲を強いることを内外に宣言したものです。
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