2008年1月9日(水)「しんぶん赤旗」
薬害肝炎救済法案
恒久対策を早急に
高橋議員要求 厚労相「きちんと対応」
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日本共産党の高橋千鶴子議員は八日の衆院厚生労働委員会で、与党が提出した薬害肝炎被害者救済法案について質問しました。
高橋氏は、同法案を一日も早く「成立させるべきだ」と述べると同時に、同法案では救済範囲が限定されている問題点を指摘。「救済できない人をどうするのかは政治の責任だ。急いで恒久対策を成案すべきだ」と強調しました。そのうえで高橋氏は被害者に対する政府の態度として、「公式にきちんとした謝罪が必要ではないか」とただしました。舛添要一厚生労働相は「総理とも相談し、おわびの気持ちがきちんと体現できるよう努力していきたい」と表明しました。
高橋氏は、原告側が製薬メーカーに対しても責任と謝罪を求めている点を指摘。「国はイニシアチブをどう発揮するか。(救済基金への)企業の拠出金の問題は一つの試金石だ。メーカーにきちんと(支払うように)言うという大臣の決意が必要だ」とただすと、舛添厚労相は「全力をあげて企業に要請したい」と答弁しました。
また、同相は「今回は初めの一歩なので、B型肝炎や先天性の疾患を持った人などの問題にもきちんと対応していきたい」と答弁しました。高橋氏は「当事者の意見を聞くなど、恒久対策にむけてしっかりやるべきだ」と強調しました。
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