2008年1月12日(土)「しんぶん赤旗」

新テロ法案 参院否決を確信に

恒久派兵許さない


 参院本会議で否決された新テロ特措法案が衆院で与党によって再議決・成立させられた十一日、国会には朝から労組・民主団体の代表や市民がつめかけ、再議決後ただちに衆院議員面会所で抗議行動をしました。参加者はさらに東京・銀座近くに移動し、抗議の街頭宣伝をしました。


 「じっとしていられなくて」と横浜市の望月まり子さん(64)は午前九時半に国会にかけつけました。「再議決は絶対に許せません。どうしてここまでアメリカいいなりなの。憲法を守りたい、戦争はいやというのが私たち普通の市民の思いです」と語ります。

 衆院本会議の開会前には、議員面会所で各団体が決意表明し、テレビモニターを見守りました。午後二時すぎ、法案が成立すると「許せない」「けしからん」の怒りの声が飛びました。

 抗議行動には約二百五十人がつめかけました。日本共産党の衆参国会議員がかけつけ、志位和夫委員長が「与党の再議決強行にはひとかけらの大義も道理もない」とのべ、民主党の態度がどうであったかも解明すると、「そうだ」の声がとび、「アメリカいいなり政治を転換しよう」との訴えに大きな拍手でこたえました。

 全労連の柴田真佐子副議長は、参院で否決したことを確信にし、海外派兵恒久法の動きを許さないたたかいをと呼びかけました。新日本婦人の会の高田公子会長は、参院否決が草の根での運動が世論を動かしてきた結果と強調しました。全商連の国分稔会長はイラクなどの海外派兵をやめさせるたたかいを続けていこうと訴えました。

 「負けた気はしない。たたかいはいまから」(年金者組合の田中寛治さん)など確信に満ちた発言が次々とありました。

 街頭宣伝では、全労連の小田川義和事務局長や全日本民医連の長瀬文雄事務局長らが訴えました。「成立したんですか」と話しかけてくる人や、立ちどまって聞き入る人など市民の関心が高く、五百枚のビラが即座になくなりました。この日の行動は、国民大運動実行委員会と安保破棄中央実行委員会が呼びかけました。


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