2008年1月23日(水)「しんぶん赤旗」
労働者に勇気与えた
東映・マッスル闘争勝利集会
東映退職金カット裁判とマッスルミュージカル労働者の争議が勝利和解したことを祝うつどいが二十一日、東京都内で開かれました。映画演劇労働組合連合会(映演労連・全労連加盟)の主催。
東映の裁判は、退職金の大幅減額に応じなければ再雇用をしないという再雇用制度改悪の中止を求めたもので、減額見直しなどで昨年十一月和解しました。
二十代の原告、加藤寛士さんと溝口玄さんがあいさつし、「自分たちには数十年先の問題だが、これを許したら、なし崩し的に壊されていくと思いたたかった」(溝口さん)とのべました。
不当労働行為の中止や労働条件の改善などで昨年十二月和解した映演労連フリーユニオンのマッスルミュージカル支部の磯前方章委員長は「会社が今後、きちんと協定内容を守っていくか見届けたい。解決していない組合員の労災問題も追及していく」とあいさつしました。
組合員は舞台復帰できなかったもののパフォーマンス活動は続けると表明。組合員の女性は「パフォーマンスはやめようと思っていたが、さまざまな集会で舞台に立ち、機会があれば演じたい」と話していました。
映演労連の高橋邦夫委員長は「経営者の一方的な不当行為にノーの声をあげたたたかいだった。正規(東映)、非正規(マッスル支部)両方で勝利したことは、映画、映像、演劇業界で働く人々に勇気を与えたと思う。業界に働くルールを確立し、組合員を大きく増やしたい」と語りました。
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