2008年1月30日(水)「しんぶん赤旗」
「つなぎ法案」を批判
テレビ朝日系で穀田氏
日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十八日夜放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演し、各党代表らと討論しました。
道路特定財源の暫定税率をめぐる与野党の攻防について穀田氏は、ガソリンが下がるか上がるかという限定した話にしてはだめだと指摘。「どんなに福祉の財源が足りなくても、道路をつくり続けるためにしか使えない『道路特定財源』という枠組みをなくし、暮らしや福祉、環境にも使えるよう一般財源化すべきだ。その結果として、暫定税率をどうするのかだ。私たちは延長には反対だ」と述べました。
自民党の河野太郎衆院議員は「やはり(与野党で)話し合いをしないといけない」と発言。穀田氏は、与党が暫定税率の期限切れを二カ月間延長する「ブリッジ(つなぎ)法案」を提出しようとしていることを指摘し、「話し合いというならば、問答無用のいわゆるブリッジ法案というやり方をせずに、まともに審議をする態度があってこそ話し合いができる」と批判しました。
また穀田氏は「冬柴鉄三国土交通相は、小泉内閣時代にもムダといわれたものを含め、道路を一万四千キロつくるといっている。つくるのがこれだけあるから、(税金を)これだけとるという、いいかげんな話をしてはいけない」と政府の姿勢を批判しました。
番組では大阪府知事選の結果が議論になりました。穀田氏は「(共産党推薦の)梅田章二さんも善戦して、ムダな大型開発を告発した」と強調しました。コラムニストの勝谷誠彦氏は「(梅田氏の)言っていることは一番まともだった」と述べました。
穀田氏が「政党の本部がしっかりと候補者を推薦しなかった。共産党だけは、はっきりと推薦して旗印を鮮明にした」と述べると、政治評論家の浜田幸一氏は「だから日本は二大政党にはならない。それは共産党がしっかりしているからだ」と発言しました。