2008年2月1日(金)「しんぶん赤旗」

東京都

都立病院11を8に

再編・統合の中期計画策定


 東京都は三十一日、都立病院の新中期計画「第二次都立病院改革実行プログラム」を策定しました。二〇〇八―一二年度の五年間に、現在ある都立十一病院を八病院に再編・統合し、民間資本を導入するPFI方式で施設整備をすすめるほか、地方独立行政法人化を検討する方針を盛り込みました。

 新計画は、「医療水準の向上」「医療サービスの充実」をかかげ、医師の養成、患者相談センターの設置などを盛り込みましたが、都立病院をリストラする従来計画を踏襲しています。

 計画は、八王子(八王子市)、清瀬(清瀬市)の都立小児病院、梅ケ丘病院(世田谷区、小児精神)を〇九年度末で廃止し、府中市に新設する小児総合医療センターに統合する計画です。

 都立豊島病院(板橋区)は、東京都保健医療公社に移管し、同院の新生児集中治療管理室(NICU)を廃止します。

 未収金対策として入院預かり金制度導入の検討を盛り込みました。

 また、都立病院の経営形態として、一般地方独立行政法人(非公務員型)が「制度的に最も柔軟な形態」であるとして、今後検討することを明記しましたが、具体化に踏み込むことはできませんでした。

 都立病院をめぐっては、住民、医療関係者らが各地で「直営で存続し拡充してほしい」と運動を広げています。


 PFI 民間資金活用による社会資本整備。「民間活力の導入」手法のひとつで、国や自治体の施設の建設や運営を民間企業に任せる仕組み。



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