2008年2月7日(木)「しんぶん赤旗」

補正予算案 参院が否決

衆院議決優先で成立


 二〇〇七年度補正予算案は六日、参院本会議で採決され、日本共産党、民主党、社民党などの反対多数で否決されました。衆院は先に同予算案を可決しており衆参の議決が異なったため、両院協議会が開かれましたが意見が一致せず、憲法六〇条の規定により衆院の議決が優先されて成立しました。補正予算案をめぐる両院協議会の開催は一九九三年六月以来、十五年ぶりです。

 〇七年度補正予算案は、災害対策、中国「残留孤児」支援費、原油高騰対策など総額一兆七千八百十七億円を計上。一方、在日米軍基地強化のための米軍再編関係経費百七十一億円を含み、原油高騰対策費も五百七十億円のうち22%が自衛隊の訓練などの燃料購入費であるなど、国民生活より軍事を優先する内容となっています。

 参院側の協議委員として両院協議会に出席した日本共産党の仁比聡平議員は、「補正予算案を否決した参院の議決を衆院側も重く受け止めるべきだ」と強く主張しました。

 また同日、参院本会議で、補正予算関連の地方交付税法改定案が採決され、自民、公明、民主、社民、国民新党の賛成多数で可決、成立しました。日本共産党は反対しました。

志位委員長が会見

 日本共産党の志位和夫委員長は補正予算成立後に記者会見し、政府提出の補正予算が参議院で否決された重みを強調しました。


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