2008年2月10日(日)「しんぶん赤旗」

人間らしい生活 訴え

生活保護基準守れ 仙台で集会・デモ


 東北の貧困とワーキングプア問題を考える集会が九日、仙台市の弁護士会館で開かれました。主催は、生活保護問題対策全国会議と東北生活保護利用支援ネットワークで、東北各地から百七十人の市民が参加しました。

 同支援ネットワーク代表の新里宏二弁護士は、「昨年十二月に運動の力で生活保護基準の切り下げを先送りすることができた。新たなたたかいが始まる。たたかいの方向性を見据える集会にしたい」とあいさつしました。

 病気をきっかけにワーキングプアになった体験者の報告の後、同会議事務局次長の木谷公士郎司法書士が「生活保護基準切り下げとどうたたかうか」と題して特別報告を行いました。

 木谷氏は、これまでの改悪の動きに触れ、「厚生労働省は、『国民の公平感』や『国民が納得できる基準』と言いながら基準の切り下げを押し通そうとしている」と述べ、国家責任、無差別保障、最低生活の保障などの原理にたちかえって考えるべきだと強調しました。NHKの番組「ワーキングプア」取材班の板垣淑子ディレクターが取材で出会ったワーキングプアの生々しい事例を報告。東北や全国の取り組みも報告されました。

 集会に先立ち、参加者は「ちんどん屋」を先頭に一番町商店街をデモ行進し、「人間らしい生活を」「生活保護を下げるな」と市民に広く訴えました。



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