2008年2月13日(水)「しんぶん赤旗」
職業意識自賛した直後の犯罪
在日米軍司令官 事件認めたが…
在日米軍司令部(東京都福生市)のライト司令官は十二日、沖縄の少女暴行事件について「性的暴行」であると断定し、「きわめて遺憾」「兵士に対する教育や再発防止のための包括的な施策を進める」とのコメントを発表しました。
米兵事件に関連して、同司令官がコメントを出すのは二〇〇六年一月に神奈川県横須賀市で発生した女性殺人事件以来です。
しかし、米軍準機関紙「星条旗」(電子版)の十日付には、同司令官が先月、「われわれは最高水準の職業意識を維持し、この挑戦を行ってきた」と述べ、警察当局の統計で米兵犯罪が減少傾向にあることにお墨付きを与えたコメントが掲載されています。彼らの危機感の程度がうかがえます。
この間の米兵検挙数は〇四年から〇六年まで三年連続でわずかに減少しています。ただ、この時期はイラク・アフガニスタンへの派兵が相次いでおり、米兵そのものの数が減っていました。
米兵犯罪の総数では、沖縄復帰の一九七二年以後、全国で七千件、沖縄だけで五千件を超える犯罪が発生しており、その一割以上は殺人や暴行などの凶悪犯罪です。
また、今回のような女性暴行事件の場合、公になったものは氷山の一角と言われています。
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