2008年2月13日(水)「しんぶん赤旗」
“9条の心を世界に”
「建国記念の日」反対 各地で集い
「建国記念の日」の十一日、この日を祝日とすることに反対し、憲法問題や教科書検定、改悪教育基本法の具体化とのたたかいなどを考える集会が各地で開かれました。
東京では、「九条の心をアジアに世界に ともに広げよう歴史の真実を」と題した集会が中央区・日本橋公会堂で開かれ、約三百人が集まりました。
歴史教育者協議会の石山久男委員長が開会あいさつ。林博史関東学院大学教授が「沖縄戦への教科書検定」について、小沢隆一東京慈恵会医科大学教授が憲法九条の「過去・現在・未来」について、それぞれ講演しました。
林氏は、検定による歴史教科書への圧力の背景に、戦中の支配層の人脈が戦後の官僚・政治家の中にも継続していることを指摘。侵略戦争・植民地支配は「現在の問題」でもあると述べました。小沢氏は、世界で不戦の流れが広がっているいまこそ、憲法九条を守り「平和の世紀への橋渡し」をと訴えました。
「九条の会」を広げる学生たちの「ピース・ナイト・ナイン」開催など、各分野の活動が報告されました。集会は「いかなる海外派兵の企ても許さず、憲法9条を守り、改憲阻止の国民多数派を形成するために、全力を」と訴えるアピールを採択しました。
■関連キーワード