2008年2月18日(月)「しんぶん赤旗」

米軍長期駐留に警告

イラク シーア派最高指導者


 【カイロ=松本眞志】イラクのイスラム教シーア派最高指導者シスタニ師は十五日、駐イラク米軍など多国籍軍の長期駐留につながるとして、「米・イラク合意」交渉にのぞむイラク政府に注意を喚起しました。アラブ首長国連邦(UAE)紙ガルフ・ニューズ十六日付が報じました。

 二〇〇七年十一月の同合意にかんする文書は、イラクの安全保障問題について、今年夏以降の米軍駐留の二国間交渉を早期に開始し、七月末の合意を目指すとしています。主なねらいは多国籍軍を国連の権限からはずすことにあるとされています。イラクのゼバリ外相は、最初の交渉が二十七日に実施されると説明しています。

 シスタニ師側近のアブドゥルマハディ・アルカルバライエ氏は「イラク国民の利益を確保すべきであり、その反対であってはならない」と同師の意向を主張しました。



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