2008年2月19日(火)「しんぶん赤旗」
“新規疾患の追加を”
難病患者・家族が党国会議員団と懇談
日本難病・疾病団体協議会(伊藤たてお代表)らの難病患者・家族二十数人が十八日、東京都千代田区の参院議員会館で、日本共産党国会議員団と懇談し、難病対策の新規疾患追加などを求めました。
懇談には、小池晃党政策委員長や穀田恵二国会対策委員長、高橋千鶴子衆院議員、井上哲士、紙智子の両参院議員の計五人が参加しました。
患者・家族は(1)特定疾患治療研究事業(患者自己負担軽減事業)の拡充を目指し、新規疾患を追加してほしい(2)すべての難病を難治性疾患克服研究事業(治療法の研究事業)の対象疾患にしてほしい(3)総選挙のマニフェストに難病対策を入れてほしい―という要望を出しました。
とくに、研究事業への新規指定を求めている疾患の患者・家族が相次いで発言。線維筋痛症の女性患者は「耐え難い痛みがあるのに、原因がわからないのでウソつき呼ばわりされる。治療法の研究を進めてもらわないと、私たちは救われない」と訴えました。
先端巨大症の女性患者は「注射などが毎月四万円以上かかる。パートで手にする月五万円弱の収入も、ほとんど医療費でなくなる。生活費は高齢の母の年金に頼っている。このまま、いまの医療を続けられるか不安でいっぱい」と涙で声を詰まらせました。
小池議員は「さまざまな難病団体が団結してたたかい、〇八年度の難病予算案(自己負担軽減事業)の15%増など、大きな成果を勝ち取ることができた。ここに確信を持って、さらにがんばりましょう」と激励。難病予算案は〇八年度二百八十二億円にすぎない一方、次期哨戒機(PX)一機百六十億円を四機も購入しようとしていることを示し、「力を合わせて政治を変えましょう」と呼びかけました。また、要望事項を党としても政府に要求していくと表明しました。