2008年2月20日(水)「しんぶん赤旗」

米兵少女暴行

「基地なくせ」と訴え

女性が緊急院内集会


 女性団体の呼びかけで在沖米兵による女子中学生暴行事件に抗議する集会が十九日、東京都千代田区の衆院第一議員会館で開かれ、八十人余が参加しました。新日本婦人の会(新婦人)、日本婦人団体連合会(婦団連)、広範な団体や個人が加わる女性の憲法年連絡会が主催したものです。

 主催者あいさつした新婦人の高田公子会長は、「地球規模で米軍再編・基地強化をはかるアメリカ政府と、それに追随する日本政府の責任は重大です」とのべました。同日夜には沖縄県北谷町でも沖縄県婦人連合会や新婦人県本部、自治会や老人クラブなど広範な団体・住民による女性集会が開かれることを紹介し、「基地のない平和な日本で子育てしたいの願いのために力を尽くしましょう」とよびかけました。

 二〇〇六年、神奈川県横須賀市で米兵によって妻を殺害され、米兵と米軍、日本政府の責任を問う裁判をたたかっている山崎正則さんが発言。「生き続けたかった妻のために米軍基地をなくして、日本を平和にしたい。いま基地撤去の対策をとるのが日本政府の責任だ」とのべると、大きな拍手に包まれました。

 参加者からも「自宅裏がすぐ米軍基地。米兵とすれ違うことがよくあり、銃を向けた米兵の姿が夢に出てくる。早く基地返還を」(神奈川県の新婦人相模原支部会員)などの発言が続きました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、社民党の山内徳信参院議員がそれぞれあいさつし、赤嶺氏は「少女に落ち度はない。日本に米軍基地がある限り人々の人権が脅かされ、事件が繰り返される」と基地の縮小・撤去を訴えました。日本共産党の穀田恵二、吉井英勝、高橋千鶴子の各衆院議員、紙智子、山下芳生の両参院議員、無所属の下地幹郎衆院議員が出席しました。

 集会では、米軍基地再編・強化計画の中止と基地の縮小・撤去などを求めるアピールを確認。堀江ゆり婦団連会長らが内閣府へ手渡しました。



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