2008年2月21日(木)「しんぶん赤旗」
C型肝炎
原告40人 国と和解
福岡地裁 遺族で初成立
薬害C型肝炎訴訟で原告四十人と国が二十日、福岡地裁(須田啓之裁判長)で和解しました。同訴訟で国と和解が成立した原告は全国で、八十七人となりました。
今回、原告本人が亡くなり遺族原告になっていた被害患者の和解が全国で初めて成立。山口、大分、宮崎各県の原告の和解も初めてです。
和解したのは、一九七八年から九〇年にかけてフィブリノゲンやクリスマシンを投与された二十代から六十代の原告。和解後、原告や弁護士らが行った記者会見は、和解の喜びがある中で、和解を待たずに亡くなった原告がいることへの悔しさがにじむものとなりました。原告らは、「今も亡くなっているかもしれない命を、早く助けてください。(製薬企業は)投与したすべての人に謝罪すべきです」と、製薬会社の対応に対して憤りを口にしました。
原告団などによると同日、宮崎県の六十代の男性原告(原告番号三十一番)の妻と息子は遺影を胸に和解に臨みました。男性は昨年四月に肝臓がんで、和解を待たずに亡くなりました。亡くなる前、全国原告団代表の山口美智子さん(51)は男性から「国と企業にもとの体に治してほしか」と言われていたといいます。
「国との和解が間に合わなかったのが悔しい。製薬企業はミスではなく、隠ぺいと放置をしてきたことを認め謝罪してほしい。お金をもらっても亡くなった方は帰ってこない」。山口さんは、記者会見で言葉を詰まらせました。
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