2008年2月22日(金)「しんぶん赤旗」
偽りの「一般財源化」
道路財源特例法改定案審議入り
穀田議員が批判
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ガソリン税などの税収の使い道を道路整備に特定することで、今後十年間の道路財源の絶対量を確保することを狙った道路整備財源特例法改定案の趣旨説明・質疑が二十一日の衆院本会議でおこなわれました。日本共産党の穀田恵二議員が質問に立ちました。
穀田氏は、政府が道路特定財源の「一般財源化」を宣伝していることについて、改定案もガソリン税などの税収を「道路整備費の財源に充てなければならない」とする中身は変えず「その年の道路整備の事業費を上回る分があれば、一般財源にあててもよい」としているにすぎないと強調しました。
さらに、その「一般財源」さえ、使途が道路関係経費に限られていることや、「一般財源」に充てた分を翌年の道路整備に戻さなければならないとしている点をあげ、「『一般財源化』を偽装する法案だ」と追及しました。
穀田氏は、「道路中期計画」をはじめとする政府の道路整備計画は、二万キロを超える高速道路網をつくるものだと指摘。「無謀な高速道路・大型道路の建設がやめられないのは、(その財源を保障する)道路特定財源があるからだ」と批判しました。
一方で、地方では自治体の財政不足で、生活道路の整備もままならない深刻な事態が広がっているが、背景には、高速道路中心の国の道路整備事業による借金の押しつけがあると告発。一般財源化してこそ、自治体自らの判断で、住民のために、切実な生活道路の整備にも使うことができる、と強調しました。
福田首相は、「厳しい財政事情を反映した結果だ」と生活道路予算の減少を合理化しました。
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