2008年2月24日(日)「しんぶん赤旗」
捜索・救援、真相究明が最優先
イージス艦衝突事件
岡山市 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は二十三日、岡山市で記者会見し、イージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突し沈没させた事件について、いま国会がどういう役割を果たすべきか、つぎのようにのべました。
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一、いま国会が最優先で果たすべき役割は、政府に捜索・救援のための万全の措置をとらせることと、真相の徹底的な究明をはかるということだ。
イージス艦の側に、注意義務をおこたり、衝突回避義務をおこたった責任があることは、すでに発表されている事実からも明瞭(めいりょう)だ。どうしてそうした事態が引き起こされたのか、衝突直後に緊急救助の努力が行われたのかなどについて、国会として徹底的な原因究明、真相究明をはかる必要がある。予算委員会での集中審議、関係者の国会への招致なども必要に応じて行うべきだ。ここに、いま国会が最優先でとりくむべき責務があることを強調したい。
一、そのつぎの段階の問題として、防衛大臣の責任問題、政府の責任問題が出てくる。徹底的な真相究明のうえにたって、防衛大臣の責任を究明していくべきだ。
わが党は、今回の事態の重大性からみて、すでにのべているように、当然、防衛大臣の資格にかかわる問題だと考えている。
地元漁協に緊急に財政措置を
一、捜索・救援については、政府あげて行うのは当然だが、私も事件翌日に千葉県勝浦市にうかがうと漁業関係者のみなさんが、全力をあげて仲間の救援・捜索にあたっているのが現状だ。一回の捜索に船を出せば五万円から七万円かかると報道されている。そのうえ漁をしていないために収入がない。この面からも負担は重いと思う。
この問題はいうまでもなく責任はあげて政府にあり、地元漁協にたいして、緊急に財政措置をとることを、強く求める。
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