2008年2月25日(月)「しんぶん赤旗」

熊本・人吉演説会

山里沸く

志位委員長訴えに過去最高1150人

医師会長・保守系議員・町内会長・川漁師ら参加


 熊本県南部に位置する人吉市(人口四万人)で二十四日、志位和夫委員長を迎えて日本共産党大演説会が開かれ、過去最高の千百五十人が集まりました。参加者からも「これだけの人がよく集まったねえ」「大盛会だね」の声が。医師会会長、保守系議員、町内会長、タクシー会社社長、川漁師など幅広い人たちが続々と足を運び、地元党組織の人たちも「初めて見る人が多かった」といいます。(村木博)


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 川辺川ダム建設に反対する下球磨・芦北川漁師組合の小鶴隆一郎組合長(58)も「ダムができれば漁師は死活問題。共産党は全面的に支援してくれてありがたいと思っている。どんな話が聞けるか楽しみだ」と参加しました。


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(写真)人吉市で開かれた演説会で志位和夫委員長の訴えを聞く参加者=24日、熊本県人吉市のカルチャーパレス

 「日本共産党はどんな日本をめざしているか」―志位氏は派遣労働の問題とともに、後期高齢者医療制度の問題を詳しく語りました。厚生労働省の報告書を読み上げ、「いずれお年寄りは死ぬとばかりに、医療費節約のためだとして差別する思想がある」と告発。会場はざわめき、「ひどいねえ」とささやきあう声が。志位氏の「こんな政府に未来はない。お年寄りの医療費は軽減し、ただにしましょうというのが本当の政治じゃないでしょうか」の訴えに「そうだ」の声と大きな拍手がわきおこりました。

 人吉観光案内人協会の鶴上寛治会長も七十五歳になったばかり。「年金から天引き、払わないと医療を受けられず、『自己責任』なんて。おまえらに金をかけない、もう死ねというのと同じだ」と憤ります。一方で「志位さんの話を聞いて、黙っていちゃだめだと思った」といいます。

 「共産党に悪いイメージをもっていた」という相良村の男性(83)は「後期高齢者や九条の問題で、共産党は一生懸命考え、正直に語っている。そこはよかった。まだ疑問があるけれど、これからも話を聞いていきたい」。

 参加者には、参院選で民主党に投票した人たちも少なくありませんでした。多良木町の女性(62)もその一人。志位氏の演説で憲法や消費税の問題で自民と民主に違いがないことを知り、「ずっと民主党に投票してきたけど、驚いた。これからも勉強していかないといけない」としみじみと語りました。

 人吉市を含む熊本5区は小選挙区に候補者をたてず、党組織は比例代表選挙に全力をあげます。演説会では田村貴昭、山本伸裕両衆院九州・沖縄比例候補が力強く訴えました。過去最高規模で演説会を成功させ、志位氏の講演に「勇気をもらった」「元気がでた」という地元党組織や後援会。「これを力に比例九州・沖縄ブロックで二議席獲得へ全力をあげたい」とはりきっています。


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