2008年2月26日(火)「しんぶん赤旗」
「奨学金拡充を」
大学院生 学生支援機構に要請
全国大学院生協議会(全院協)は二十五日、日本学生支援機構(旧日本育英会)へ、「大学院生の研究環境改善を求め」無利子奨学金の拡充、給付制奨学金の創設などを要請しました。
全院協は毎年行っているアンケート調査から大学院生の生活が奨学金とアルバイトによって支えられていること、博士課程を出ても就職率は約五割で一千万円を超える奨学金を返すことは困難な実態にあることを示し、研究に集中するためにも奨学金制度の拡充は必要とのべました。
要請に参加した首都大学の修士課程二年生は学部生の時から奨学金を受けているとのべ、借金である奨学金はもしもの時の補償金としてなるべく手を付けないようにしていると話しました。
全院協は、借りたくても返済できるか心配で借りられない人、借りていても返済を憂慮して手を付けずにいる人の実態を調査すること、経済的理由で教育の機会均等が奪われることがないように予算の拡充を求めるよう要請しました。
対応した学生支援機構の広報課長は全院協の要請に後日、回答するとのべました。
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