2008年2月27日(水)「しんぶん赤旗」
イージス艦事故再発防止
千葉県議会が意見書
全会一致
千葉県勝浦市の漁船「清徳丸」と海上自衛隊のイージス艦「あたご」の衝突事故を受け、同県議会は第一回定例議会初日の二十六日、原因究明と再発防止などを求める意見書を全会一致で可決しました。
意見書は「悲惨な事故は県民に大きな衝撃を与えている」とのべ、一九八八年の潜水艦『なだしお』の事故にふれながら、「海上自衛隊はこのときの教訓を生かし、安全航行に万全を期すべきだったにもかかわらず、漁船が多く行き交う本県漁業者の主要漁場において衝突事故を発生させた責任はまことに重大」と非難。その上で、国に対し行方不明者の全力での捜索や徹底した原因究明、万全の再発防止策などを求めました。
また、沖縄県駐留の米兵による少女暴行事件についても、国による厳重な抗議や、実効性のある再発防止策を求める意見書を全会一致で可決しました。
日本共産党県議団は志位和夫委員長とともに、衝突された漁船が所属する新勝浦市漁協川津支所を二十日に訪れて声を聞き、この現地調査をもとに、いち早く意見書案を提出し、自民党など他会派がつづきました。イージス艦の責任をあいまいにした自民党案を、日本共産党の指摘で、重大な責任を明らかにした意見書に修正し、全会一致で可決しました。
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