2008年2月29日(金)「しんぶん赤旗」
米兵少女暴行事件
沖縄 全自治体で意見書・抗議決議
米兵の女子中学生暴行事件に対する抗議決議や意見書を可決した市町村が二十八日、沖縄県内すべてに広がりました。
同日、南大東村議会が臨時会を開き、米軍関係機関や政府に対する抗議決議や意見書を全会一致で可決。沖縄県の全四十一市町村議会のほか、県議会も今月十四日に抗議決議などを可決しており、事件への怒りが県内で大きく広がっていることを表す結果となりました。
同日、可決した南大東村議会の抗議決議は「度重なる事件・事故の発生は米軍の再発防止策の弱さと日米地位協定の運用改善のみでは対処できないものを示す」としました。要求項目では家族への謝罪や完全な補償や綱紀粛正を徹底し、再発防止の実効ある対策のほかに、地位協定の抜本的な見直しを求めました。
各市町村議会の抗議決議では、那覇市議会や本部町議会など多くの議会が米軍基地の一層の整理縮小、海兵隊を含む兵力の削減を求めています。
抗議決議などの可決は十二日の那覇市議会を皮切りに、全県に広がり、事件発生から一カ月を待たずに全市町村が可決することとなりました。
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