2008年3月1日(土)「しんぶん赤旗」
非正規雇用、過去最大に
07年平均0.5ポイント増 女性では53%
総務省が二十九日に発表した労働力調査によると、派遣・契約社員、パート・アルバイトなど非正規雇用の占める割合が二〇〇七年の平均で33・5%と、前年比0・5ポイント上昇し、過去最高を記録しました。三人に一人を上回ります。男性では18・3%、女性では53・5%です。〇七年十―十二月期の非正規雇用の比率は、前年同期に比べ0・8ポイント上昇し、33・7%となりました。
〇七年中に正規から非正規雇用になった人は、男性二十三万人、女性二十一万人の合計四十四万人でした。これに対し、非正規から正規になった人は、男性十八万人、女性二十二万人の合計四十万人。差し引きすると、非正規への移動が四万人多く、正社員から非正社員への置き換えが依然として続いています。
〇二年と比べると、〇七年には、非正規雇用者数が二百八十一万人増加したのに対し、正規雇用者数は四十八万人減少しました。派遣労働を原則解禁するなどの雇用法制の改悪で、労働者の派遣労働者などへの代替が進められてきたためです。
また、同日、厚生労働省が発表した「正社員」への有効求人倍率は、前年同月に比べ〇・〇三ポイント減の〇・六四倍でした。前年同月比八カ月連続の低下で、三人の求職者に二人の求人しかありません。
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