2008年3月4日(火)「しんぶん赤旗」
地球温暖化
共産党が欧州に調査団
市田氏会見 対策チーム発足
日本共産党の市田忠義書記局長は三日、国会内で記者会見し、党地球温暖化対策チーム(責任者・小池晃政策委員長)を設置し、その活動の一環として調査団を欧州に派遣すると発表しました。
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「地球温暖化から人類の未来をいかに救うかというのは、世界でも日本でも焦眉(しょうび)の課題になっている」とのべた市田氏は、とりわけ二〇〇八年は、京都議定書の目標達成のための第一約束期間の初年度にあたり、七月には日本を議長国とする洞爺湖サミットも予定されていると指摘しました。
市田氏は「日本自身が京都議定書で約束した6%の温暖化ガスの削減目標をなんとしても達成し、ポスト京都議定書の取り組みについても、地球環境を守る国際的な責務を果たすことが強く求められている」と強調。こういう観点から、日本共産党として提言を検討しており、そのために欧州で先進的な取り組みを進めているドイツ、イギリス、EU(欧州連合)本部のあるベルギーを訪れて調査を行うことを明らかにしました。
日程は三月十日から二十日までの十一日間の予定です。
主な調査テーマは、(1)温暖化抑制に関する国・自治体の戦略、目標、政策(2)経済界の役割と政府との公的協定(3)市民による再生可能エネルギー普及の取り組み、身近な個別政策、国民各層の合意をかちとるプロセス(4)環境税、排出権取引など経済的手法の現状と経験などについて―です。
市田氏は、今回のヨーロッパでの調査と、国内でのヒアリングや調査を踏まえ、日本共産党としての提言を発表できるよう準備を進めていると述べました。
調査団の構成は次の通りです。
団長・笠井亮衆院議員
団員・岡崎衆史(「しんぶん赤旗」ロンドン特派員)、栫浩一(党国会議員団事務局)、小島良一(党国際局員)、坂口明(「しんぶん赤旗」政治部記者)、佐々木勝吉(党国会議員団事務局)、佐藤洋(党政策委員)、田代忠利(党国際局次長)
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