2008年3月4日(火)「しんぶん赤旗」
学校図書館予算増を
日高教 文科省や国会要請
井上議員応対
日本高等学校教職員組合(日高教)の学校図書館職員部は三日、学校図書館・図書室の充実を求めて文部科学省や国会議員、関連団体に、予算の大幅増額や専任職員の配置などを進めてほしいと要請しました。文科省には、四万三千七百四十二人分の要請署名を提出しました。
日本共産党への要請には四人の学校図書館職員(学校司書)が出席。応対した井上哲士参院議員に、退職後の補充をしなかったり、臨時職員やパート勤務で、複数校を兼務させたりするなど各地の厳しい現状を語りました。同行した日高教の小池由美子副委員長は「子どもの学力を支えていく上で、学校図書の充実を図ることが重要」だと訴えました。
長崎から来た学校司書は、四校を兼務する司書もいる実態を語り、国の責任で司書の増員と待遇改善を図ってほしいとのべました。
来年退職を控える学校司書は、退職後に新たな司書が補充されていない現状を報告し、子どもの教育条件を守り、充実するためにも退職後の補充が必要だと訴えました。
井上議員は、子どもの教育における学校図書館の役割は重要だとのべ、「教育全体にしっかりとした予算と人員を配置するよう努めていく」と表明。「学校図書館をめぐる厳しい現状を広く知らせ、必要な改善を図るために力を合わせていきましょう」と話しました。