2008年3月6日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄の米兵事件に抗議
県民大会成功に連帯
本土から現地調査 北谷町長と懇談
沖縄県の米兵女子中学生暴行事件を受け、全国労働組合総連合(全労連)や安保破棄中央実行委員会の代表らは五日、現地調査や事件現場となった北谷町の町長らとの懇談を行いました。現地調査は米軍犯罪をなくす運動を大きくしていく一環で、二十三日の「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」に全国からも参加する準備も兼ねたものです。
調査では、女子中学生が米海兵隊員に声をかけられた沖縄市のミュージックタウンや事件現場となった北谷町の公園、県民大会が開かれる予定地、基地外の米軍住宅密集地を視察しました。
その後、野国昌春北谷町長や県民大会の呼びかけ団体である沖縄県子ども会育成連絡協議会の玉寄哲永会長と懇談。沖縄県労連や同新婦人などと意見交換しました。
懇談で全労連の柴田真佐子副議長は「本当に許せない犯罪が起きた。(沖縄の)島内の問題ということだけではない。連帯して頑張っていきたい」と訴えました。
野国町長は町として県民大会に向けた実行委員会を立ち上げ、取り組んでいこうとしていることを説明。基地外に住む米軍関係者については「住民税を払うわけでもなく町が整備した道路を通り、水道を使っている。町内十一自治会あるがどこに何人住んでいるかは明らかにされていない」と米軍への不満を漏らしました。懇談の最後には「(米兵犯罪根絶に向けて)一緒に頑張っていきましょう」と語りました。
玉寄会長は、県民大会を超党派で取り組めるよう動いていることなどを訴えました。「大会スローガンは基地の整理縮小など県議会の抗議決議の内容でいこうと思っている。事件後も飲酒運転や住居侵入で米軍が捕まっていてなにも守られていない」と話しました。
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