2008年3月8日(土)「しんぶん赤旗」
10日に予算委理事懇
参院 来週 審議入りへ
自民、民主両党の参院国対委員長が七日会談し、衆院で可決・通過が強行された二〇〇八年度予算案の参院予算委員会での審議入りができなくなっている事態について協議しました。この結果、週明けの十日に同委理事懇談会を開くことになりました。理事懇での協議が調えば、来週中に予算案が審議入りする見通しです。
これに先立ち、参院の鴻池祥肇予算委員長(自民党)は七日午前、いったん設定した委員会日程をみずから取りやめました。鴻池氏は記者団に対し、「野党が言っているように、(職権での委員会日程強行を)やめて、話し合えるようにするためだ」と述べました。
その後、参院野党国対委員長会談が開かれ、日本共産党の井上哲士参院国対委員長は、国民の期待に応え、国会の責任を果たす意味からも、早期の審議入りが必要だと主張しました。
日本共産党は六日、志位和夫委員長が記者会見し、“審議空転”の事態をつくりだした原因が、与党と民主党の双方にあることを指摘。国会空転を打開し、山積した課題を国民の前で徹底審議するために、与野党で協議することを提起しました。穀田恵二国対委員長は同日、与党と民主党にそれぞれ、与野党協議の開始を求め、そのためにも委員長職権での日程設定というやり方はやめるべきだと申し入れていました。