2008年3月8日(土)「しんぶん赤旗」

夕張 暮らしは 安全は

消防切々「職員激減で綱渡り」

再建団体1年 紙議員ら調査


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(写真)屋根の崩落したプール施設を調査する(左から)紙、宮内、熊谷の各氏=7日、北海道・夕張市

 北海道夕張市が財政再建団体になって一年。市の福祉や事業を削る再建計画のもとで、住民のくらしはどうなっているのか、日本共産党の紙智子参院議員と宮内聡衆院北海道比例候補は七日、同市を現地調査しました。

 「綱渡りでやっているのが実感です」というのは、消防本部の鷲見英夫消防長職務代理です。

 四十九人いた職員は四分の三に激減し、現在は三十八人に。職務手当なし、給与カットで「市民を守る気持ちだけでやっています」といいます。

 救急車の老朽化が深刻です。鷲見氏は「高齢化がすすんで救急出動が多いんです。自治体病院が診療所化したので、岩見沢市や札幌市まで搬送することもあり、救急車二台体制は、維持が必要です」と訴えました。

 市と住民の間でまちづくりに努力している再生市民会議・福祉部会を訪問。同会議の吉田裕氏は「このままでは一万二千人の人口は七千人くらいまで減ってしまいます。再建計画には、人口流出を止める方策がありません。地域のコミュニティーの中心になる施設を残さないといけないのではないか」と語りました。

 「市長も計画に無理があると認めた。私たちのとりくみで計画を手直しさせる後押しにしたい」との意見がありました。

 紙、宮内両氏は「みなさんの声を政治に反映させたい」とのべました。

 党調査団は、積雪で屋根が崩落した温水プール施設を調査しました。住民と独りぼっちをつくらない声かけ運動などで懇談を行いました。

 調査には熊谷桂子前市議が同行しました。調査は十日までの日程で、人工透析患者会、夕張市役所を訪問する予定です。


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