2008年3月8日(土)「しんぶん赤旗」
日銀「武藤総裁」案
反対の態度に変わりない 志位氏
日本共産党の志位和夫委員長は七日、国会内で記者会見し、福井俊彦日銀総裁の後任に武藤敏郎副総裁を昇格させる人事案が提示されたことについて記者団から問われ、「基本的に賛成しかねるというのが私たちの立場です」と表明しました。
志位氏は、武藤氏が日銀副総裁に選任される際も、日本共産党は反対の立場をとったことをあげ、「この態度に変わりありません」と述べました。
その理由として、特に、武藤氏が(旧大蔵省、財務省という)財政当局の事務次官として、小泉「構造改革」の基本路線をしき、社会保障費の自然増分を毎年削減する抑制路線をとったことなどが貧困と格差を広げる大きな原因をつくりだしたと指摘。「(武藤氏は)現在の貧困・格差を広げる直接の責任も負っている」と強調しました。
ただ、武藤氏の所信を国会で聴取する機会が設けられていることから、「党としての最終的な態度は、所信を聞いたうえで表明したい」と述べました。