2008年3月8日(土)「しんぶん赤旗」

日本軍「慰安婦」問題の解決求め

世界同時 連帯行動

国会前 真実認め謝罪を


 三月八日の国際女性デーを前に、「第九回日本軍『慰安婦』問題アジア連帯会議実行委員会」は七日、国会前で日本政府に「慰安婦」問題の早期解決を求める世界同時連帯行動を行いました。参加者約七十人は横断幕や被害者の写真を掲げ、政府は事実を認め、被害者に謝罪するよう訴えました。

 今回は連帯会議実行委員会としての初めての行動。同じ場所では右翼団体が「従軍慰安婦は歴史のねつ造」などと真実に背く暴言を繰り返し、妨害しました。

 参加者はマイクをとり、裁判所での事実認定や、軍関与を認めた一九九三年の河野官房長官談話が調査にもとづいて作られた経過を語るなど、真実とは何かを明らかにしました。

 今年初めから日本で平和活動をしているドイツ出身の女性(26)は「(右翼団体の)『慰安婦がウソをついている』という発言にショックを受けた。被害者の話をちゃんと聞いて謝るべきだ。過去と向き合う努力をしなければ、同じ被害が起こる」と話しました。

 元社会科教師(61)=東京都=は「日本の民主主義と平和を貫くために、日本政府は歴史の事実を認め、謝罪することが解決への道筋をつくる。同じ過ちを二度としないと決意することが私たちの責務だ」と語りました。

 日本共産党の紙智子参院議員がメッセージを寄せ、社民党の福島瑞穂参院議員があいさつしました。

 連帯行動は福岡、兵庫などの日本各地や韓国、フィリピン、イギリス、オーストラリアなどでも行われました。



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