2008年3月9日(日)「しんぶん赤旗」

海峡道調査財団を解散

笠井議員追及の天下り先

国交省決定


 国土交通省は七日、東京湾口道路や伊勢湾口道路などの海峡横断道路の調査を請け負っていた財団法人「海洋架橋・橋梁調査会」の解散を決めました。国交省の道路関係業務改革本部(本部長・冬柴鉄三国交相)が、同日発表した「公益法人改革」に関する中間まとめに盛り込んだものです。

 同財団は、国交省の天下りОBと建設業界幹部が役員を占めています。日本共産党の笠井亮議員は二月の衆院予算委員会で、同財団が少なくとも十五件、五億円以上の業務を随意契約で受注していることを明らかにしました。

 笠井氏が「この財団の存続も含めて検討すべきだ」と追及したのに対し、冬柴国交相は「この財団も含めて、詳細に調査をして、私なりの政治判断で処理したい」と答えていました。

 同財団は、一九七八年に建設相の許可で設立され、全国の海峡横断道路計画の技術調査・技術検討を行っていました。国交省は、機能の一部をほかの公益法人と統合するとしています。


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