2008年3月10日(月)「しんぶん赤旗」
九条科学者の会集う
1万人の賛同めざす方針
科学者・研究者に「九条の会アピール」を大きく広げようと、「九条科学者の会発足三周年記念の集い」が九日、東京都千代田区の日本大学歯学部で開かれ、八十人余の科学者・学生らが集まりました。
会代表の片平洌彦東洋大学教授が開会あいさつし、新憲法制定議員同盟が自民・民主の幹部が参加して発足するなど改憲勢力のまきかえしの動きを指摘、科学者の声をさらに集めて運動を広げようと、よびかけました。
「核兵器廃絶と憲法九条」と題して記念講演を行った沢田昭二名古屋大学名誉教授は、国連憲章と憲法九条のルーツが十九世紀以来の戦争禁止を求める人類の努力にあることを強調。イラク戦争に反対する世界世論のひろがりやアジアにおける平和の枠組みづくりなど今日の動向にふれながら、核兵器と戦争のない世界をめざす世界の流れが前進していることを、熱っぽく語りました。
活動交流では、新倉修青山学院大学教授が、五月四日から開かれる「九条世界会議」への協力をよびかけたほか、各地の「大学九条の会」の代表からは、「賛同者全員の名前と鳩のシンボルマークをのせたポスターを学内外に張り巡らし、反響をよんだ」(早稲田大)など、活発な取り組みが報告されました。
集会は、一万人を目指す賛同署名や都道府県ごとの連絡会づくりなどにとりくむ活動方針などを確認しました。
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