2008年3月11日(火)「しんぶん赤旗」
紙議員ら 夕張副市長と懇談
市民が住める再建を
屋根崩落のプール施設調査
|
財政再建団体になって一年の夕張市を実態調査している日本共産党の紙智子参院議員と宮内聡、岡ちはる両衆院比例候補は十日、夕張市役所を訪問しました。この日、札幌市に要請した藤倉肇市長に代わり羽柴和寛副市長と懇談しました。
羽柴副市長は「職員の退職の引き継ぎなど課題があり、予測しない出来事がいろいろ起こりました」と一年を振り返り、「再建計画があるが、市民を守る立場で努力したい」と話しました。
紙氏は「市民が住み続けられてこその財政再建です。妊産婦健診や子育て支援など、人口流出を止めるために必要で、削れない部分は要望してほしい。私たちも国に向かって主張していきます」と語りました。
紙氏らは長靴に履き替え、市教育委員会の石原秀二教育課長、三浦護社会教育課長の案内で、積雪で屋根が崩落したプール施設を調査しました。
石原課長は「水泳の授業は、水難事故防止など学校教育に必要です。何とかならないか悩んでいます」と説明しました。
これまでは温水プールとして通年使用してきたため、プールの熱で雪が落ちていましたが、財政再建団体になったことで冬は使用中止にしていました。
宮内氏は、プール施設の予算について質問。これまで約一千万円だったのが今年度は五分の一の二百万円に削減していたことが分かりました。
調査には、熊谷桂子前市議が同行しました。