2008年3月11日(火)「しんぶん赤旗」

夜間訓練基地

建設反対へ連帯

鹿児島馬毛島 赤嶺議員、住民を激励


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(写真)馬毛島に上陸、調査する(左から)野口氏、山口比例候補、赤嶺衆院議員=10日、鹿児島県西之表市

 夜間離着陸訓練(NLP)施設の建設候補地として鹿児島県西之表市の馬毛(まげ)島が取りざたされている問題で、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は十日、同島で現地調査し、長野力市長や住民らと懇談しました。

 NLP施設の建設は、米軍再編にともなう米空母艦載機の神奈川・厚木基地から山口・岩国基地への移転によるもの。種子島の沖合十三キロに位置する馬毛島が有力な候補地として挙がっています。NLPは滑走路を航空母艦の甲板に見立て、爆音をまき散らし戦闘機が着陸、即座に飛び立つタッチ・アンド・ゴーを繰り返す夜間の訓練です。

 長野市長は、馬毛島周辺一市三町の首長はNLP施設の建設にそろって反対しているとし、事故・騒音による観光、農林業への影響について強い懸念を表明。建設反対に向け「最大限の努力をしたい」と述べました。

 赤嶺衆院議員は市にNLPに関する資料を提供し、「一緒に考えていきたい」と連帯の言葉を語りました。

 赤嶺衆院議員は「馬毛島に米軍基地を許さない市民の会」(仮称)の呼びかけ人など、住民ら八人と懇談しました。住民からは▽馬毛島の大部分を所有する「馬毛島開発」によるNLP施設建設に向けた積極的な開発の動き▽同社と国とで自治体・住民を無視した土地売買のおそれ▽環境悪化による漁獲高の低下、音に敏感な家畜への影響―など、憤りと不安が語られました。

 馬毛島に上陸、調査した印象などを語った赤嶺衆院議員は、住民の疑念や不安の一つひとつに答え、同会が世論に働きかけることで建設阻止の「大きな防波堤になる」と激励しました。

 懇談・調査には山口ひろのぶ衆院九州・沖縄比例候補(1区重複)、野口寛・党熊毛地区委員長らが参加しました。



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