2008年3月12日(水)「しんぶん赤旗」
直ちに予算審議を
共産党、参院野党会談で提起
国会審議の空転が続いた十一日、参院野党国対委員長会談が開かれ、日本共産党の井上哲士参院国会対策委員長は民主党に対し、十二日から予算委員会で審議入りするよう強く求めました。
民主党の簗瀬進国対委員長は会談で、十二日に参院本会議で日銀総裁人事を採決したうえで、鴻池祥肇予算委員長に委員会日程を職権で決めたことなどの釈明を求め、十三日から審議に入っていきたいと表明しました。
これに対し井上氏は、「十二日から審議入りすべきだ」「たとえ本会議が入っても短時間で終わるので努力すべきだ」と主張しました。しかし、簗瀬氏は、日銀総裁人事が重要だと繰り返しました。
これにより、衆院での与党の強行採決以降止まってきた予算審議が、参院で開始される方向になりました。共産党は徹底審議の立場から、一刻も早く予算委員会を開くよう一貫して主張してきました。
一方で、日銀総裁人事をめぐっては、十二日に参院本会議が召集された場合、与党が欠席するとの見方もあり、そうなれば、予算審議にどのような影響が出るか予断を許しません。