2008年3月15日(土)「しんぶん赤旗」
“派遣労働の是正ぜひ”
志位委員長演説に保守系市議も
山梨・都留市
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山梨県南東部の都留市で十四日夜、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が初めて開かれました。会場の「アピオ都留」は、「夜は出歩かないけど、こんな機会はめったにないから」と駆けつけたお年寄りや、お弁当持参で一時間半かけてやってきた人たちなど、同地での党演説会では史上最高の四百人で埋め尽くされました。
同市を含む衆院山梨2区では今回、党は小選挙区候補を擁立しませんが地元では「その分、比例・南関東ブロックでの躍進をなんとしても」と町内会や商工会など幅広い層に参加を呼びかけました。会場の多くは初参加の人たちで、保守系無所属の都留市議も七人参加しました。
「今日は日本共産党がどういう日本を目指しているのかをお話したい」と切り出した志位氏は、アメリカと財界が中心の自民党政治を「国民が主人公」の政治に大改革する日本共産党の綱領の立場と国民の願いがかみあい、日本の政治が転機を迎えていることを指摘。「日本の政治は夜明け前。総選挙で共産党を大きく伸ばしていただき、政治の夜明けを」と呼びかけました。
貧困と格差の広がりについて、人間らしい雇用の破壊や七十五歳以上のお年寄りを差別する後期高齢者医療制度を告発。参加者からも「ひどいよね」とざわめきがおきます。志位氏が、農業問題にもふれながら、「ルールある経済社会」への大転換を訴えると大きな拍手がわき起こりました。
アメリカいいなり、軍事優先政治からの転換、党名に刻まれた理想など、志位氏がユーモアを交えながら縦横に語ると初参加の人たちもうなずきながら聞き入りました。
はたの君枝、えんどう昭子両衆院南関東比例候補は、日本共産党の複数議席獲得のために全力を尽くす決意を表明し、盛んな拍手に包まれました。
参加したある市議は「国に対して国民が不信を持っているときに、すばらしい話を聞けた。比例は必ず共産党にいれる」と語り、別の市議も「派遣労働が日本社会をゆがめている。キヤノンだけじゃない。是正をぜひお願いしたい」と期待を寄せました。
演説会にはじめて参加したという専門学校生の女性(21)=山梨市=は、「卒業後、生活できるか不安がいっぱいです。共産党には頑張ってもらって税金や医療費の負担を軽くしてほしい」と話していました。
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