2008年3月19日(水)「しんぶん赤旗」

日銀総裁候補

野党の意見無視した提案

穀田国対委員長が会見で批判


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(写真)記者会見する穀田恵二国対委員長(右)と佐々木憲昭議員=18日、国会内

 日本共産党の穀田恵二国対委員長と佐々木憲昭国対副委員長は十八日、政府が提示した田波耕治日銀総裁候補らの所信聴取後に会見し、政府の対応について「(野党は)前回の意見聴取でも同意の基準を示している。それを無視した提案をおこなうことは、(同意人事を)真剣に考えているとは思えない」(穀田氏)と批判しました。

 衆院議院運営委員会で質問した佐々木氏は、田波氏が大蔵事務次官(一九九八―九九年)の際に、銀行がバブル期につくった不良債権の穴埋めとして、三十兆円もの税金を投入したことに全く反省がみられなかったと指摘しました。

 佐々木氏は、日本共産党は当時、銀行の経営責任を問わずに税金を投入することに反対し、銀行業界の共同の責任で対処するよう求めていたと強調しました。

 西村清彦副総裁候補についても、超低金利政策で認識をただしたが、「家計に痛みを伴うが、それほどの犠牲を払わなければ危機の脱却はできなかった」と肯定したことを明らかにしました。

 これを受けて穀田氏は、「全体として、これまでの日銀政策の枠を出ない印象だ」と指摘。銀行へ投入された公的資金のうち十兆円以上が返ってこないことをあげ、「そういうことに明確な反省のない方を同意することは考えがたい」と述べました。


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