2008年3月21日(金)「しんぶん赤旗」
グッドウィル書類送検
都城労基署 労災の骨折隠ぺい
労働者派遣会社大手「グッドウィル」(東京都港区、GW)の宮崎県都城支店が、仕事中に指を骨折した都城市の男性派遣労働者(29)の労災事故を都城労基署に報告せず、必要な治療費を負担しなかったとして、同労基署は十九日、労働安全衛生法違反などの疑いで、GWと同支店長(32)を宮崎地検に書類送検しました。この男性は十七日に告訴していました。
労基署によると、男性は昨年十二月十七日、同市内の物流倉庫で積み下ろし作業を終え、コンテナの扉を閉める作業中に左手薬指を骨折。休業一日の労働災害が発生しました。支店は期限の今年一月末までに労基署へ報告書を提出せず、治療費の一部を負担しませんでした。
男性の話では、事故後に支店に治療費を求めましたが、支店の男性スタッフが支払いを拒否し、労災を隠ぺい。その後も仕事を割り振るなど就業を強要していました。
そのため、男性は自ら労基署に労災を申請し、認定されました。
事件については、本紙十七日付で報道。男性は、GWに対し誠実な謝罪と補償を求め、あわせて同社の「労災隠し」体質の改善などを訴えていました。
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