2008年3月22日(土)「しんぶん赤旗」

共感

農業再生プラン 各界と日本共産党が懇談


秋田で高橋議員

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は二十一日、秋田県入りし、県農政部、県農業会議、JA秋田おばこ(大仙市)を訪れ、「日本共産党の農業再生プラン」(七日発表)で懇談しました。

 すずき知衆院比例候補、米田吉正県委員長、山内梅良県議らが同行しました。

 高橋さんが再生プランの四つのポイントを説明すると、藤田了次県農政部長は、プランの食料自給率「50%台回復を最優先課題とする」との現実的目標に、「意気込みが伝わります」と応じ、四つの提言に賛意を表明。「(プランの)こういう方向でいこうという世論の力が働いている。ちょっと前は言えなかった。いまは言える」と話しました。

 県農業会議の佐藤良悦事務局長は、プランの「大規模農家を含む担い手」のくだりで、大規模稲作農家ほど低米価に苦しめられ経営を「守れねんだすよ、守れねんだすよ」と共感していました。

 藤村正喜おばこ組合長は、プランの「米の生産調整は手厚い支援と並行して」に共感。転作が始まったとき「農家は緊急避難ととらえたんです。だから基盤整備をやってきたんです」とのべ、「減反をやらない人にペナルティーかけても効果ない。罰則はうらみだけ残っていい結果は得られない。協力する人に優遇策をやって減反の効果を出すべきなんですよ」と話しました。

福岡で田村比例予定候補

 日本共産党の田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補は二十一日、福岡県宗像市の宗像農業協同組合(JAむなかた)や農家を訪問し「日本共産党の農業再生プラン」を紹介、懇談しました。

 JAむなかたでは伊規須(いぎす)国光専務が応対。米一俵あたり最低一万七千円の生産者価格を実現させるとする党の立場に共感を示すなど「共産党は(農業を)勉強しているのがよくわかる」とのべました。

 一方で、「農家はいかさず殺さず」という旧来の農政に対し不満を表明。自給率向上に真っ向から反する減反をはじめとする「生産調整」についても、行政ではなくJAが担当させられることで、仲間の首をしめるようなものだ、と苦しい胸の内を話しました。

 田村氏は周辺五つのJA支店も訪問。福津市・西福間支店の支店長は「品目横断的経営対策」に関して、集団営農といっても農家には体力もないし大変だとのべ、党の「農業再生プラン」をしっかり読ませてもらうと話しました。

 田村氏は、宗像市で米、麦、大豆を生産する男性(68)と懇談しました。田村氏は「農産物の輸入を制限し、自給率をあげ、農家を応援することが必要だ」と党の立場を説明。吉永さんは質、量ともに最高の大豊作だったにもかかわらず、麦の単価が昨年は最低だったことなどを示し、農産物の価格補償の必要性、なかでも米に関しても少なくとも一俵一万五千円は必要だと話しました。

 訪問・懇談には日本共産党の植木たかのぶ、新留久味子の両宗像市議と松尾ひとみ福津市議が同行しました。


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