2008年3月27日(木)「しんぶん赤旗」
「ゆきづまり立ち往生内閣」
福田政権半年で穀田氏感想
日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十六日、国会内で記者会見し、この日、政権発足から六カ月を迎えた福田康夫内閣について問われ、「ゆきづまり・立ち往生内閣」だと表明しました。
穀田氏は、政権ゆきづまりの原因を、「参院選で示された、『構造改革』路線を変えてほしいという国民の民意にそむいて行動していることだ」と指摘。「貧困と格差がこれだけ広がっているにもかかわらず、国民の声を聞くといいながら、これほど国民の暮らしに関心のない首相はいない。『生活者が主役』といいながら、何も実行していない」と述べました。
そのうえで、福田内閣が、大企業の利益優先の「構造改革」路線を続け、社会保障費自然増分の二千二百億円削減や、消費税増税の「検討を行う」と発言していることを示し、「これへの国民の批判が大きい。家計に軸足を置いた転換が必要だ」と強調しました。
さらに、「アメリカの戦争を支援するための新テロ特措法を国民多数の反対を押し切って強引に通した。また、道路特定財源の一般財源化という国民多数の声に背いている。こうした福田内閣の姿勢にたいし国民は厳しい批判を寄せている」と述べました。