2008年3月28日(金)「しんぶん赤旗」
「強制帰国させない」
外国人研修問題 仁比議員追及に法相
|
日本共産党の仁比聡平議員は二十七日の参院法務委員会で、外国人研修生・実習生保護の問題を取り上げ政府に早急な対策を迫りました。
仁比氏は、福島県田村市の縫製加工会社が、ベトナム人十六人を酷使しながら倒産し、給与や強制貯金を未払いのまま帰国させ、一月に書類送検された事件を取り上げました。仁比氏は、この事件に各地でベトナム人に無法な働かせ方をしている送り出し機関・コクヤンが関与していたことを告発。受け入れ企業の不正行為や倒産の際に、在留期間更新の申請を認めるよう求めました。
鳩山邦夫法務相は「国に帰りなさいは、絶対にやってはいけないこと」と答弁。稲見敏夫入国管理局長は「本人たちの意に反して帰国しなくて済むよう討議してまいりたい」と答えました。
また、倒産などにより未払いになっている賃金について青木豊労働基準局長は「帰国しているか否かにかかわりなく、未払い賃金の八割を立て替え払いする。最低賃金以下の場合は、最低賃金に引き上げて払う」と答えました。ベトナムの労働者らが「強制積立金を返してほしい」と求めている問題についても調査を約束しました。