2008年3月29日(土)「しんぶん赤旗」

米軍の性犯罪 日本突出

紙議員追及 実態を公表させよ


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(写真)質問する紙智子議員=28日、参院沖縄・北方特別委

 日本共産党の紙智子議員は二十八日の参院沖縄・北方特別委員会で、日本が他の米軍駐留国と比べても米兵による性犯罪件数が多い問題を取り上げ、政府として犯罪実態の詳細を公表させるため、アメリカと交渉するよう求めました。

 紙氏は、二月に沖縄で起きた米兵による女子中学生暴行事件以降も米兵犯罪が繰り返されていると指摘。日本の米軍基地の75%が沖縄に集中し、なかでも海兵隊員の比率が極めて高いのが特徴だとし、「日常的に殺人の訓練をしている海兵隊を多く抱えていることをどう思うか」と問いました。

 岸田文雄沖縄・北方担当相は、米軍の編成は地域の情勢に即したものだとし、「こうした兵力編成を前提として(米兵犯罪の)再発防止策を講じなければいけない」と現状容認の姿勢を示しました。

 紙氏は、「(海兵隊員は)親しい隣人ではない。あまりに認識が甘い」と批判。米地方紙「デイトン・デーリー・ニューズ」の調査によれば、米海軍・海兵隊で一九八八年から九五年までに軍法会議にかけられた性犯罪千八百三十二件のうち、在日米兵は二百十六件を占め、スペイン二十四件、イタリア十六件などと比べて突出していることを告発しました。

 紙氏は、「沖縄の被害実態をリアルに把握するためにも、アメリカに被害者の国籍や事件発生地域を明らかにさせることが必要だ」と要求。岸田担当相は「アメリカの公表の仕方について、いろいろ申し上げるのは控えたいが、日本で発生した米軍関係者の犯罪については情報収集していきたい」と述べました。



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